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初体験、銀塩プリントの世界(その2:魅惑の現像実習)

2013年8月31日(土)


初現像

「初現像」2013/08/04 from 植田正治写真美術館
by Leica D-LUX6


午後からはいよいよ暗室の体験である
何事もそうだが「初」というのは

わくわく、ドキドキ

するものだな


ちなみに今回は地元のプロ写真家のAさんが
暗室実習のサポートをしてくださった

Aさんは前日のワークショップには生徒で参加されていたのだが
この日は予定していた撮影が天候不良で中止になったため
急遽応援を名乗り出られたそうである
20名の生徒が一度に暗室にはいると混雑するのだが
Aさんがサポートしてくれたおかげでスムースに実習が進んだ
感謝である




暗室の中に入ると最初に目についたのは

引き伸ばし機

であった

引き伸ばし機といっても
今回作成した特大ネガは印画紙とほぼ同サイズ(六つ切り)なので
ネガは直接印画紙の上にのせガラスで固定して使用した

この引き伸ばし機で印画紙を指定した時間だけ感光させるのであったよ


引き伸ばし機
引き伸ばし機



次に目についたのは流しの中にある

複数の浴槽

である

忘備録と復習を兼ねて、今回のモノクロ現像のプロセスを振り返ると
引き伸ばし機で印画紙を感光させた後は

現像→現像停止→定着→水洗→乾燥

と、複数の浴槽を流れ作業のように進むのであった

現像は印画紙を現像液に浸けるのであるが
現像液に印画紙の感光した部分が化学反応して黒く浮かび上がってくる
(潜像の銀像化)

この

像が浮かび上がる瞬間が感動的

なのだよ

そのまま浸けていると、どんどん化学反応が進んでしまうので
停止浴とよばれる浴槽で現像液の活動を停める

現像液の活動を停めただけでは、光を浴びるとと再び感光してしまうので
定着液に浸けて二度と感光しないようにする(実際には感光する感光材を除去する作業)

その後、複数の水洗で定着が終わった印画紙から薬品を取り除き
よく乾燥させて完成である

こう文章で書くと何やら

化学の実験

のようだが、まさに現像は化学の塊であるな

最初に考えた人は理科が100点の人

だと思う


現像作業場
現像作業場



デジタル写真の場合は
画像ソフトである程度撮った後の写真の露出を変更することも可能であるが
基本的には撮った時の露出が完成写真の基準となる

しかし今回体験して良く分かったのだが銀塩写真の場合は
撮った時の露出の他に、ネガから印画紙を感光させる時間や現像液に浸けている時間

完成写真の露出が激変

するのであった

現像になれた人なら自分の基準があるのであろうが
初めての人は基準が分からない

そこで今回は現像液に浸けている時間は一定にして
感光時間をズラしながら自分の露出基準を作る事になった

手順は単純で印画紙に感光させる時に
ネガを紙で覆いながら感光させる範囲をズラし
0.6秒ずつ多重露出させていくのである

そうすると適正露出の部分を見つけて
その段までの数に0.6を掛けると自分の希望する感光時間となる訳だ


露出基準の作成
露出基準の作成



実際の現像作業は赤色灯の中で行われる

印画紙の種類にもよるそうだが
感度が低く特定波長の光には反応しないという感光材の性質を利用したものだ

もちろん暗室が初めてなので
赤色灯の中の作業も初体験である

なにか怪しい雰囲気であるぞ

(まさかムチは出てこないであろうな)

作業が進むにつれ目は慣れてくるのだが
赤色灯の下では現像された写真がかなりアンダーに見える
これも経験の中で補正しないといけない

また私の写真では出来なかったのだが
覆い焼き」と「焼き込み」というテクニックも教えてもらった

覆い焼きは、部分的に感光を減らす事で、
手の平や覆い焼き棒を使って感光時の光を遮断する
これによって黒つぶれしやすい部分を救うのだ

逆に焼き込みは、部分的に感光を足す事で、
足したい部分以外を覆って多重に感光させるテクニックだ

いずれにしても

感に頼る

ものなので
経験を積まないとうまく処理するのは難しいな


覆い焼きの説明
覆い焼きの説明



最初はネガに対して1枚だけの現像かと思っていたのだが
瀬尾先生のアドバイスをもらいながら露出を変えて複数枚現像させてもらえた

また今回の引き伸ばし機と印画紙の組み合わせだと
フィルターをかえる事によりコントラストを調整する事ができるという

私の「ちゃちゃまる」のネガはなぜか低コントラストだったので
途中でフィルターを変えて高コントラストにしたものも現像してみた

こうして初めての体験で出来上がった写真は
お世辞にも高品質とはいえないが
同じ露出は二度とできないので

世界に一枚の写真

であった

この時に頭の中に流れたのは、もちろんSMAPの歌である



一つとして同じものはないから
No.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one


世界に一つだけの花(作詞・作曲:槇原敬之) より



初めての銀塩プリントは

大変楽しい経験

となったな
瀬尾先生ありがとうございました


世界に一枚の写真
世界に一枚の写真



P,S,
実は今回のワークショップの参加者は空いた時間は美術館の中を見て回ることができた
普段の美術館の入館料は1000円である
あれ?前回書いたが参加費は・・・

太っ腹すぎるぞ、植田正治写真美術館!!


- 撮影機材 -
Leica D-LUX6
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コメント

  1. solo | URL | -

    Re:初体験、銀塩プリントの世界(その2:魅惑の現像実習)

    いつかさん ご苦労様でした

    とても懐かしく、
    酢酸の香り?も楽しめました 

  2. いつか見た風景 | URL | Qi8cNrCA

    Re: soloさん

    soloさん、こんにちは

    > とても懐かしく、
    > 酢酸の香り?も楽しめました 

    確かに現像する時は独特の香りがありましたね
    ただ緊張していたので香りを楽しむ余裕はありませんでした(笑)

  3. LEVIN' YOU | URL | GaenHm5U

    Re:初体験、銀塩プリントの世界(その2:魅惑の現像実習)

    いや~ 楽しそうですね~♪

    PC暗室ならば同じものがいくつもできますが、これは世界に一枚ですから!

    機会あればやってみたいものです。

  4. いつか見た風景 | URL | Qi8cNrCA

    Re: LEVIN' YOUさん

    LEVIN' YOU さん、こんにちは

    > いや~ 楽しそうですね~♪
    > PC暗室ならば同じものがいくつもできますが、これは世界に一枚ですから!

    今回の体験は、たとえるなら
    化学の実験と手作り工作教室を同時に受けたような感じでしたね

    出来上がりの写真としては未熟な物ですが
    初めて自分で現像したので私にとって記念の写真となりましたよ^^

  5. ヲアニー | URL | 0iyVDi8M

    Re:初体験、銀塩プリントの世界(その2:魅惑の現像実習)

    詳しく説明してもらって何となくわかってきましたが、化学の実験と理科が100点の人と聞いて、やっぱり私には駄目だということがよくわかりました(爆)
    地元伯耆町にもプロの写真家がおられますか。写進化もいるし、伯耆町は文化度が高いですね~(爆・爆)
    さすが、伯耆町だ!(^^)!
    たしか、伯耆町民には無料入館券が町報に入っていたような。。。
    もしご入用なら探してみますが。。。(笑)

  6. いつか見た風景 | URL | Qi8cNrCA

    Re: ヲアニーさん

    ヲアニーさん、こんにちは

    > 詳しく説明してもらって何となくわかってきましたが、化学の実験と理科が100点の人と聞いて、やっぱり私には駄目だということがよくわかりました(爆)

    文字で書くと分かりにくいですよね
    私も体験しないと頭に入らなかったと思います(笑)

    > 地元伯耆町にもプロの写真家がおられますか。写進化もいるし、伯耆町は文化度が高いですね~(爆・爆)

    あぁ、すみません「地元」という表現は
    瀬尾先生に比較したもので誤解を招いたようです
    手伝っていただいた写真家のAさんは事務所が松江の方でした

    > たしか、伯耆町民には無料入館券が町報に入っていたような。。。
    > もしご入用なら探してみますが。。。(笑)

    おぉ、さすが伯耆町、太っ腹ですね
    不要ならぜひ下さい(笑)

  7. ぽん太 | URL | dg8KrjFs

    Re:初体験、銀塩プリントの世界(その2:魅惑の現像実習)

    面白い体験をされましたね
    25年ほど前に仕事でやってましたが
    時間や現像時間は感でやってたように思います。
    あの液の酸っぱい匂いを思い出します(笑)

  8. いつか見た風景 | URL | Qi8cNrCA

    Re: ぽん太さん

    ぽん太さん、こんにちは

    > 25年ほど前に仕事でやってましたが
    > 時間や現像時間は感でやってたように思います。

    なんと25年前は仕事で現像をされていたのですか
    仕事となると責任が出てきますから大変ですね

    > あの液の酸っぱい匂いを思い出します(笑)

    やっぱり、ぽん太さんも匂い派ですか
    プロは皆さん匂いに敏感ですね(笑)

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